☆バールーフ・デ・スピノザがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→バールーフ・デ・スピノザの人物情報・基本知識・名言
神とは何か?
「神は自然そのものである。神は無限であるため、外部や例外がない。よって、すべての存在事物は神の内部にあり、神がすべてを包み込んでいる。我々が認識している世界は、神のその時々における擬態である」
人はどのように世界を認識しているのか?
「我々が認識している世界は、神のその時々における擬態である。なぜなら、神は自然そのものであるからだ。神は無限であるため、外部や例外がない。よって、すべての存在事物は神の内部にあり、神がすべてを包み込んでいる」
自由意志はあるの?
「人間に自由意志はない。そのため、意志と行動に因果関係はない。意志と行動は、神を原因にして並行してたまたま起こったに過ぎない。人間が、因果関係があると勘違いしているだけである」
どうすれば神によって救われるの?
「すべてを肯定し、すべてを赦すことである。人間に自由意志はないので、何か不都合を被ったとしても、その行為の原因を行為者に求めることはできない。すべてを神の視点から見れば、必然性の一部として起きているため、我々はすべてを肯定し、すべてを赦すことしかできない。すべてを肯定し、すべてを赦すことができたら、人は神を愛することとなり、神からも愛される」
世界は何でできているの?
「世界は神である。実体とはそれ自体が独立して、その概念を形成するのに他の存在を必要としないものである。そして、世界にあるすべてのものは他のものとの因果関係なしに存在できない。よって、実体とは世界全体のみである。つまり、世界全体とは神である」
心は何でできているの?
「心も体も全体としての神の属性の一部であり、それぞれが異なる二つの仕方で表現されているに過ぎない」