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哲学とは何か?
「哲学は『存在』のような『思考不可能なもの』についての思考だと規定する。哲学は決して諸科学と同列に置かれえない。哲学はむしろ諸科学に対してはその序列の前に置かれており、諸科学が前提としていることの解明をする」
科学とは何か?
「”A is B.”のAやBのことを存在者というが、諸科学はこの存在者の領域を探究する。対象があらかじめ存在しているという前提のもとで、個々の存在者の性質を問う作業をしている」
なぜ世の中の不安はなくならないの?
「科学が発展しても一向に世の中は平和にならず、無力感や不安に包まれるのは、存在忘却の時代だからだ。『存在の忘却』とは現代人の多くが世界のすべてのものを技術操作の対象とみなし、存在とは何かを問わなくなったことである」
人間とは何か?
「人間は時間の中に放り込まれた存在である。過去に存在した様々な時間(国、民族、宗教など)が自分に流れ込み、今の自己を形成している。人間は、目的も理由もなく世界に投げ込まれた存在で、決断により自己を自由に選び取るものである」
死ぬのが怖い。人はどのように生きるべきか?
「人間は死へと投げ出された存在である。人間は確実に死に向かっているという事実と向き合うことで、真の自己を取り戻すことができる。現代人は死の不安や恐怖から目をそらし、不安や恐怖を紛らわせるために気晴らしをする。また、多忙な日常の中で本来の自己と向き合う時間がなく、死への存在であることを忘れてい生きていることも多い。このような生き方をする人をダス・マン(世人)と呼ぶ。ダス・マンは非本来的な自己であり、ダス・マンからの脱却を目指すべきである」
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