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道徳とは何か？
「経験的理由（利害、必要性、欲望、選好など）を道徳の規準にするべきではない。これは普遍的な基準にはなり得ない。道徳とは動機と目的が一致していないといけない。『そうすることが正しい』という動機にしか道徳は存在しない」
自由とは何か？
「自由とは『束縛がないこと』ではない。理性によって、自然の法則や傾向性に囚われない行動を選択することである。理性を前提とした意志により、自身の道徳法則をもって、自律的に行為することである。よって、自由な行為とは道徳的な行為である」
理想の法とは？
「互いが真に自分の意志で契約を結び、相手から得た利益に報いる義務を負っているとき、契約と道徳は一致する」
正義とは何か？
「正義は人々が契約によって合意するものではなく、共同体単位でそこに属する人々で発見していくものである。正義は善から切り離されて存在することはできない。正義は善と関係して存在する。正義は共同体から独立して存在するものではない。それぞれの共同体ごとに定義されるものである」
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