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ホセ・オルテガ・イ・ガセットが質問・疑問に答えます!

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大衆とは何か?

「大衆とは、良きにつけ悪しきにつけ、おのれ自身を特別な理由によって評価せず、『みんなと同じ』であると感じても、そのことに苦しまず、他の人たちと自分は同じなのだと、むしろ満足している人たちのことを言う。また、自らに何らか特別な要求をせず、生きることも既存の自分の繰り返しにすぎず、自己完成への努力をせずに、波の間に間に浮標のように漂っている人を大衆という」

社会はどのようなメカニズムになっているの?

「他人と同じであろうとする大量の人たちを大衆と呼び、逆に大衆の中に個性的な人物が出現すれば、消滅させられる」

人間とはどのような存在なの?

「今日の大衆人の特徴は、過去に対するすべての尊敬の念と、すべての関心を失っていることである。つまり、自分の生の欲望と自分の安楽な生存を可能にしてくれたすべてのものに対する徹底的な忘恩である。現代人の多くは、自分たちの時代がどの時代よりも良い時代だと思い込んでおり、勝利の感覚を抱いている」

人は社会の中でどう生きていくべきなのか?

「自己を閉ざしてはいけない。人間は、他人と交流し、他人から間違いを指摘されたり、自分の考えに誤りがあることを知ることで知性を獲得していく」

他者とどう向き合うべきか?

「他者と交流するべきである。人間は、他人と交流し、他人から間違いを指摘されたり、自分の考えに誤りがあることを知ることで知性を獲得する。現代人が陥りがちな、外部からのすべての示唆に心を閉ざし、他人の意見に耳をふさぎ、自分の意見を厳しく検討せず、他者を考慮にいれないという態度は捨てるべきである」

賢者とはどのような人物か?

「賢者は自分が些細なことで愚者になるかもしれないと自戒している。だからいつ襲うかもしれぬ愚かさを避けるための努力を怠らない。知性はまさにこの努力に基づいている」

愚かな人間とはどのような人間か?

「愚かな者は、たまたま自分の内部に溜まった一連の決まり文句、偏見、観念の切っ端、あるいは意味のない語彙を後世大事に神棚に祀ったあと、天真爛漫としか説明しようのない大胆さをもってそれらを相手かまわず押し付けている」

思考するときの注意点は?

「誰であれ思想を持とうと願う人は、真理を欲する姿勢、思想が課す競技の規則を受け入れることがまず必要である」

科学がもたらしたものは何か? 資本主義がもたらしたものは何か?

「19世紀には3つの原理が登場した。自由主義デモクラシー、実験科学、産業主義の3つである。これにより、大衆は、自分たちの欲望が膨張し、自分たちの存在の安楽さを可能にしてきたすべてのものに対しての感謝の気持ちを忘れていった」

科学者はどうあるべきか?

「科学者は自らが知者ではないと知るべきだ。分別ある人間になるためには知らなければならないことがいろいろあるが、科学者はある特定の科学しか知らない。しかもその科学の中でも、彼はその熱心に研究している極小部分しか知らない人間なのだ。つまり、自分の専門領域に入らないすべてのことについてははっきり無知である」


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