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ミシェル・フーコーが質問・疑問に答えます!

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自由はどのように獲得するの?

「人間社会は権力によって作られた構造であり、私たちはそれに支配されて生きている。その解決には、過去に埋もれている『人間の考え方を形成したプロセス』を歴史から掘りかえすことが必要である。人間が支配されている構造を作った権力の集団が、その構造を作るに至ったプロセスは歴史に眠っており、それを解明することが、その構造を打破するカギになる」

思考するときの注意点は?

「人間の思考は古代より連続して進化したのではなく、各時代に特有な形で存在しているということに注意すべきである。この思考形式をエピステーメーと言うが、我々の思考や感情は、このエピステーメーに無意識に支配されている」

人間とは何か?

「19世紀の科学の発展によって生物の内部にまで理解できるようになった結果、『人間』という新しい概念が生まれた。そして現代では、人間は社会の構造に縛り付けられ、没個性化・平均化することで社会の一部として存在することになる。自分の意志で主体的に行動しているつもりでも、社会の構造に縛られている。もはや人間という近代的な存在はなく、人間ではない何かが存在している『人間の終焉』を迎えた」

我々は世界をどのように認識しているのか?

「我々は自身が生きている時代のエピステーメーを利用して物事を認識している。エピステーメーとは各時代に特有な思考形式である。つまり、生きていく中で自然に身に着けたものによって、無意識のうちに構造に縛られていて、思考や感情はエピステーメーに支配されている」

自由意志は存在するの?

「我々は、自分の意志で主体的に行動しているつもりでも、社会の構造に縛られている。思考や感情も、この構造に支配されている」

社会のメカニズムはどのようになっているの?

「人間は、権力に都合のいいように管理・教育されている。社会に適した生き方をする人を理性的、そうではない人間を狂気とみなし、狂気を積極的に排除しようとする。そこで、理性と狂気の基準が必要だが、狂気と判断される基準を我々は明瞭に学んでいない。つまり、無意識下において、我々は何かしらの枠組みに組み込まれていて、その枠組みからはみ出すものを狂気と捉えている。この枠組みは、権力によって作られたものである」

理想の教育とは?

「近代以降の教育は、より良い構成員を生み出し、民衆をコントロールするためのシステムである。つまり、権力が支配しやすい市民を教育しているのである。そのための方法は、①閉鎖的な空間を設定し、その空間をそれぞれの集団に分ける、②起床から就寝まで、時間を細かく管理する、③道具や機械と一体化した体を作ることである。そして、権力や同調圧力によって決められた規則に監視させることで、人々が社会という構造に収まるようにしている」


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