人物情報
1962年～1984年
フランスのポワティエ市に生まれる。
基本知識
人間の終焉
これからの時代、人間は社会の構造に縛り付けられ、没個性化・平均化することで社会の一部として存在することになる。自分の意志で主体的に行動しているつもりでも、社会の構造に縛られている。
人間という近代的な存在はなく、人間ではない何かが存在している（人間の終焉）。
知の構造
人間は、権力に都合のいいように管理教育されている。
近代社会では、社会に適した生き方をする人を理性的、そうではない人間を「狂気」とみなし積極的に排除しようとする。
理性と狂気の基準が必要だが、狂気と判断される基準を我々は明瞭に学んでいない。つまり、無意識下において、我々は何かしらの枠組みに組み込まれていて、その枠組みからはみ出すものを狂気と捉えている。
この枠組みが構造であり、権力によって作られたもの（「知の構造」）である。
生の権力
近代的な権力構造を生の権力という。
近代以前は殺す権力であった。死の恐怖によってコントロールするための権力である。
民主主義の台頭により、殺す権力で民衆を縛れなくなった。そこで、より良い構成員を生かすことで権力を維持する方法で、民衆をコントロールしている。つまり、支配しやすい市民を教育しているのである。これが生の権力だ。
民衆は、その権力が作り出した構造の中で縛られて生きているに過ぎない。
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