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この世界に法則はあるの？
「この世界には、本来、明確な秩序など存在せず、人間が無理やり体系化しているだけである。この世界は、ただ差異が反復されているだけの世界で、人は差異を抜き取った世界を見て、同一性があると思い込んでいる」
自我とは何か？
「この世界は、差異が反復されているだけの世界である。そのため、私たちが自己同一性を感じるのは、過去の様々な自分の中にある差異を抜き取った結果に過ぎない。また、飛び回りたい欲望を社会や家庭が抑圧することによって、アイデンティティが形作られており、その型通りに生きようという力が働き、他人の評価を気にしたり、社会に縛られたりしながら生きることになる」
人間は世界をどのように認識しているのか？
「この世界は差異でできている。しかし、差異自体を理解することはできないので、私たちは差異を抜き取った同一性の世界を生きているように感じている」
芸術はどのように生まれるのか？
「この世界は差異でできている。普段は、差異を抜き取った同一性の世界を生きているように感じているが、芸術は、この無限の差異を感じるところから生まれる」
なぜ学問をする必要があるの？
「他の分野に転用することができるからである。例えば、私は数学の微分の概念を哲学の解釈に利用した」
資本主義は人間に何をもたらしたのか？
「資本主義によって衝動や欲望が内部に向かって押しつぶされていて、それが分裂症などの精神病を引き起こしている」
この世界は何でできているの？
「この世界は差異でできている。しかし、その差異自体を理解することはできないので、その差異の反復によってしか考えることができない。また、世界は欲望によって形作られている。欲望は好き勝手に飛び回り、それが結果として、様々な自然現象を生み出している」
人間とは何か？
「人間も本来、欲望の産物であり、欲望の赴くままに生きたいという欲求を持っている。しかし、飛び回りたい欲望を社会や家庭が抑圧することによって、自分はこういう人間だという型（アイデンティティ）に押し込められている。アイデンティティが形作られると、その型通りに生きようという力が働き、他人の評価を気にしたり、社会に縛られたりしながら生きることになる」
人はどのように生きるべきか？
「好き勝手欲望のままに生きる存在をスキゾフレニア（分裂症）という。スキゾフレニアは、他人の価値観もこだわりなく受け入れることができる。このような生き方こそ、人間が目指すべきものである。また、定住する場所を持たず、常に移動しながら人生を過ごすノマド（遊牧民）はスキゾ的生き方の理想型である。ノマドは定住地を持たないために、あらゆる場所で偏見なく、その場所の価値観を受け入れられる」
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