人物情報
1859年~1938年
オーストリア帝国(現在のチェコ)のプロスニッツに生まれる。
現象学の祖と言われる。現象学は、現在に至るまで明確な否定をされないまま研究が続いている。科学という理系の波に押されていた当時の哲学界を生き返らせる一つのきっかけとなった。
- 現象学:目の前の現象が一体どういう構造のもとで成立するかを解明する学問
後継者としてハイデッガーを育てる、しかし『存在と時間』でその思想が自分の考えと乖離していることに気づき決別した。
その思想は、サルトルやメルロー=ポンティに引き継がれる。
基本情報
判断中止(エポケー)
もの(客観)とものの表れ(主観)は別物であるが、私たちは意識経験をもとに物事を考えているため、客観をとらえることはできず、主観的にしか考えることができない。
そこで、もの(客観)については、とりあえず判断中止(エポケー)して、世界を「主観ー客観」図式で考えることをやめる。
内在と超越
世界を「内在ー超越」で考えるべきだ。
- 超越:私たちが自分の外にあると(主観的に)思っているもの。「私の目の前に〇〇があると私が確信している」と考える。つまり、超越は内在から構成されている。
対象があって認識するのではなく、現出(直接的な感覚や体験)の結果として対象が意識の上に認識としてできあがる。このような認識の態度を超越論的態度という。
名言
「コペルニクスが現れる前は地球は止まっていて、コペルニクスが現れたから地球が回り出した」
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