人物情報
1908年~1961年
フランスのロシュフォールに生まれる。
フッサールの現象学を批判を加えながら発展させた。
- 現象学:目の前の現象が一体どういう構造のもとで成立するかを解明する学問
哲学の興味が身体に向き直るきっかけを作った。
基本情報
科学は二次的な表現である
科学は知覚された世界の一つの規定でしかない。
両義性の哲学
ほとんどの哲学者は精神のみを重視しているが、知覚(精神)と知覚を可能にする身体の両方を重視すべきである。
身体とは外部(客観)であり内部(主観)でもある。このことを両義性という。両義性をもつ身体は「生きられた身体」であり、身体は精神と世界をつなぐ媒介である。
主観と客観は同一のものである。自分で自分の腕をつかむとき、腕をつかんでいるし、つかまれてもいる。何かを見ているとき、見ているし、見られてもいる。
生きられた世界
「生きられた身体」を通して感じられる世界は「生きられた世界」である。
所属する共同体による時間性(歴史など)の影響を受け、先入意識が構成されてしまう。つまり、ある時間性をもった自分が何かを見るとき、共同体も自分を通してものを見ていると言える。
名言
「科学は二次的な表現である」
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