☆ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスと対話しよう→ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスが質問・疑問に答えます!
人物情報
1266年?~1308年
スコットランドのベリックシャーに生まれる。
トマス・アクィナスを批判した。神学はもっと実践的な学問であり、人間は理性によって神を認識できる。
基本知識
存在の一義性
花を見たとき、花一般という普遍的な概念もセットで認識している。
この概念は言葉や理性の力によってもたらされる。感覚によって何かを認識するとき、すでにそこには普遍的な概念が備わっている。
普遍的な概念の大元は、存在である。存在の中に神が含まれているから、神については理性で認識することができる。
花も木も人間も神も同じように認識できる。神とそれ以外の存在を同列に扱う(存在の一義性)。
このもの性
神学や哲学は、そのものの背景、所属、カテゴリーなどの特徴(〇〇一般)を見ていた。もの自体は因果の結果であって、そのもの自体には意味がないのだろうか?
そのもの自体にさせている普遍的な性質が備わっているはずである。この性質を「このもの性」という。「このもの性」とは普遍的な個体性であり、理性で認識可能なものである。
つまり、そのもの自体にも意味があると言える。