☆マルティン・ルターと対話しよう→マルティン・ルターが質問・疑問に答えます!
人物情報
1483年~1546年
ドイツのザクセン地方の小村アイスレーベンに生まれる。
ルターが神学教授だったころ、カトリック教会が贖宥状(免罪符)の販売を行っていた。贖宥状はお金を払えば、罪のうるしを与えてもらえるシステムのこと。
ルターは、『95か条の論題』で贖宥状を批判した。その結果、ルターは教会から破門されたが、ドイツの諸侯がルターを保護し、ルターは教会の批判を続けた。
ルター派を無視できなくなった教会は、アウクスブルク信仰告白派を宗派として認めた。これがプロテスタントの始まりとなる。
基本知識
教会中心主義から聖書中心主義へ
教会に依存するのではなく、ただ信仰をすることが唯一救われる道である(パウロの教えを強調)。
教会の解釈ではなく、聖書に書かれていることが重要である。そのため、一般人も聖書を読むべきである。
そこで、聖書をドイツ語に翻訳して出版した。
聖職者の特権の否定
万人司祭説:聖書を読み、神の福音に接することができるすべてのキリスト教徒が、聖職者と変わりないという考え。
職業召命観:世俗の職業も神の召命による天職(ベルーフ)であるとした。
自由意志の否定
キリスト者は隣人愛を実践し、人類に奉仕する僕たるべきだ。その一方で、信仰において自由だ。つまり、人間に与えられた唯一の神の業が信仰である。
神という大きな力の前では、人間は無価値である。だからこそ、ひたすら信仰し、そのために生きることが重要である。
名言
「信仰において自由、愛において奴隷」
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