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人物情報
1623年~1662年
フランス中部のクレルモンにおいて、徴税の仕事をする行政官を父として生まれた。
16歳で『円錐曲線論』を著し、その後も水圧機の原理を発見するなど、自然科学面での業績を残した。
31歳のとき決定的回心を行い、ポール・ロワイヤル修道院に入った。
モラリストとして、人間としての望ましい生き方を追求した。
主著
『パンセ』:人々をキリスト教信仰にみちびく意図で書かれた断片的文章。
基本知識
人間は中間者である
人間は神のように偉大ではないが、悲惨なだけの存在でもない。
人間のすべての尊厳は考えることにある
宇宙の中で人間はきわめて無力な存在である。しかし、人間は自分が無力であることを知っている。宇宙は何も知らない。
「考えること」は宇宙の巨大さ、自分の悲惨さを知ることである。
自分の悲惨さから目をそらし、日々の楽しみばかりを追う人間は、気晴らしにふけってみずからの尊厳を放棄している。
繊細の精神
科学の精神は幾何学の精神である。そして、幾何学の精神では、道徳や神のことは知りえない。
神は理論で証明できるものではなく、信条で感じるものだ。宗教や人間関係において働く精神を繊細の精神と呼ぶ。
パスカルは、繊細の精神を幾何学の精神よりも優位においた。
名言
「人間は、ひとくきの葦にすぎない。自然の中で最もか弱いものである。だが、それは考える葦である」
「人間は思考によって宇宙を包む」
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