人物情報
1842年~1910年
アメリカのニューヨークに生まれる。心理学者でもあった。
プラグマティズムを真理全体に適用した。ジェームズの立場は実用主義とも呼ばれる。
- プラグマティズム:行為の結果を重視するアメリカの哲学。近代科学の成功を素直に肯定し、合理的で向上的な人間生活を目指す思想。
主著
『プラグマティズム』:「真理であるから有用、有用であるから真理」と主張した。
基本情報
いかに真理という観念が生じるか
真理には、「その真理が有用である」という道具的な側面が必ず伴う。つまり、知識の価値は、それが現実的に有用であるかどうかにかかっていると考えた。
何かについて考えるときはいつも、それがどのように役に立つのかということだけを考えるべきだ。
真理の相対性
「有用であれば真理」なのは、科学の知識だけでなく、宗教などの知識も同様である。
例えば、キリスト教の教えは科学と矛盾するが、信仰によって心がやすらぎ幸福をもたらすのであれば、それは善であり真理でもある。もちろん、キリスト教の教えと矛盾する進化論なども、有用であれば真理である。
このように真理は絶対的ではなく、相対性・個別性(そのときどきの真理があること)があるのだ。
名言
「真理であるから有用、有用であるから真理」
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