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人物情報
1748年~1832年
イギリスのロンドンのスピタルフィールズに生まれる。
功利主義:社会全体の利益を求めるため、善悪の判断をその行為がよい結果をもたらすかどうかに求めた。
主著
『道徳および立法の諸原理序説』:道徳を科学的に考察して、法体系を立て直そうという意図を表している。
基本知識
最大多数の最大幸福
人間は快楽を求め苦痛を避ける存在である。
そして、より多くの人が快楽、幸福を感じることのできることを理想とし、功利の原理とした。
つまり、その決定のすべての利益を足し合わせ、すべてのコスト差し引いたときに、その決定が他の決定よりも多くの幸福を生み出すならば、その決定は是である。
制裁
最大多数の最大幸福を妨げる行為には制裁が加えられなければならない。
制裁には、
- 物理的制裁:自分の不注意によって火事になってしまうような自然的制裁
- 道徳的制裁:世論の非難
- 宗教的制裁:地獄に落ちるなどの教え
- 政治的制裁:罰金や懲役などの法的生制裁
があり、政治的制裁が最も有効である。
量的功利主義
快楽計算を考案した。強さ、持続性、遠近性、多産性、確実性、純粋性、範囲という7つの項目を立てて、快楽を量的に数値化しようとした。
量的に数値化した個人の効用をすべて足し合わせたときに、それが最大化されるような決定や政策を是とする。
また、快楽計算においては、何人の快楽も1と数え、1より上に数えても下に数えてもいけない。すべての人間が快楽を求める存在として平等だと考え、等価値に扱った。この平等観を、原子論的社会観ともいう。
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