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エマニュエル・レヴィナスの人物情報・基本知識・名言

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人物情報

1906年~1995年

リトアニア(当時ロシア領)に生まれる。

フッサールの現象学とハイデッガーの存在論に影響を受ける。

ユダヤ人であり、第二次世界大戦にフランスの兵士として参戦し、生き延びて自分の故郷に帰った。しかし、故郷はナチスドイツの占領によって破壊されていた。家は焼け、家族も親戚も殺され、廃墟となっていた。

基本知識

イリア

レヴィナスはユダヤ人で、ナチスによるユダヤ人大量虐殺をすぐ近くで経験し、親族はほとんど殺されたが、自分は生還した。

このとき、自分にとってたくさんのものが失われたにもかかわらず、何も変わらず存在している世界に対して説明のできない恐怖を感じた。

この無意味な存在、ただ「ある」という事実、主語を失っても存在し続ける何かを「イリア」と呼び、その恐怖から逃れる方法を模索した。

他者論

他者は自分の外部にあるものだから操ることも理解することもできない。自己の世界で他者を理解する態度はエゴイズムである。

人は自己中心的な世界に閉じこもっている以上、その外部にあるイリヤの恐怖から逃れることはできない。

他者の顔

イリアの恐怖から抜け出すためには他者の「顔」が必要である。

  • :①発話できる、②無防備である、③それぞれの個性がある、この3つを備えたものを概念化したもの。

他者は、自己と異なる者として自己に向き合う存在であり、「私」が絶対に理解しきれず、根本的「他性」を持つ重い存在であることを認め、その「顔」と向き合う。

そうすることで倫理的な抵抗力が働き、他者に対する責任が無条件に発生する。そして、他者の苦しみを理解し、奉仕することができ、イリアの恐怖が渦巻く自己の世界から抜け出すことができる。

そして、自分が選ばれているという自覚を持つことができ、主体性をつくりだすことができる。

名言

「他者の否定は殺人としてのみ可能である」

「私は他者を殺しうる」

「私とは他者に対して無限の責任を負う者である」


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