「悪とは何か?」「何が悪なのか?」と疑問に思ったことはないでしょうか? 哲学者たちも「悪」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。 ※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
古代西洋の哲学者たちの回答
プラトン
「人の魂には欲望・気概・理性の3つの部分があるが、節制・勇気・知恵のそれぞれが不足したとき、放縦・臆病・無知となる。これらを悪という」
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近代西洋の哲学者たちの回答
イマヌエル・カント
「人間が先験的(アプリオリ)に備えている善意志に背いた行為が4つある」
- 自殺
- 返す当てのない借金
- 才能を発揮しないこと
- 困っている人を助けないこと
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現代西洋の哲学者たちの回答
ハンナ・アーレント
「例えば、ホロコーストの指揮的立場であったアイヒマンは悪であろうか? アイヒマン自身は無思想無主義で、出世のことしか考えていなかった。全体主義の一員として、当時合法だった殺人を仕事の一つとして当たり前にこなしていただけだ。つまり、アイヒマン自体には悪は存在せず、全体主義の被害者であると言える。これは、傍観していたドイツ国民や仲間を売っていたユダヤ人にも同じことが言える。ナチスのユダヤ人虐殺のような悪は、仕組みや環境が起こした悲惨な出来事であると捉え直す必要がある」
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