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「理想の国家とは?」という疑問を哲学者たちに聞いてみよう。

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「理想の国家とは?」と疑問に思ったことはないでしょうか?
哲学者たちも「国家」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。
※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
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古代西洋の哲学者たちの回答

プラトン

「国家は、守護者・軍人・生産者の3つの要素に分けられる。守護者が知恵、軍人が勇気、生産者が節制を備え、調和しているとき正義を体現した理想の国家となる。知恵によって善を認識できる哲人が支配者となるためには、哲学者が王となるか、王が哲学をやる必要がある」

アリストテレス

「個人の幸福の総体が国家の幸福である」

近代西洋の哲学者たちの回答

ジョン・ロック

「生命・自由・財産の所有権を十分に保障するために国家が必要である。そして、市民は抵抗権を持ち、もし政府が権力を乱用し市民の権利を保障しなかった場合は、政権を交代させる権利を持っている。ちなみに、議会制が理想である」

トマス・ホッブズ

「リヴァイアサン(『旧約聖書』に出てくる怪物の名前)のように強大な権力を持った国家が必要である。なぜなら、人間は利己心を持っていて、かつ、自然界に全ての人を満足させる資源はないので、必然的に争いが起きてしまうからだ」

イマヌエル・カント

「人が人のことを手段ではなく目的と認識し、『そうすることが正しいからそうするべきである』という道徳規律に自ら従って暮らす国が『目的の国』であり、理想の国家である」

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

「家族と市民社会のアウフヘーベンが国家である。家族は互いをいたわりあう道徳が実現されているが、市民社会より自由がない。市民社会はより自由であるが、私利私欲が渦巻く競争社会であるため、互いのいたわりがない。家族の愛と市民社会の自由を両方備えたのが国家である」

現代西洋の哲学者たちの回答

ジャック・デリダ

「これまでの哲学は『大きな物語』であった。『大きな物語』とは、みんなで大きな目標に向かって進んでいこうということだが、それにあぶれたものは迫害され排除されてしまう。現代に『大きな物語』などない。国はそれぞれの多様性つまりそれぞれの『小さな物語』を内包しつつ国家運営を行っていくべきである」


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