「時間とは何か?」と疑問に思ったことはないでしょうか? 哲学者たちも「時間」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。 ※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
古代西洋の哲学者たちの回答
アリストテレス
「時間とは変化を計測した数であり、動きの痕跡である。変化の量が時間の量となるので、変化が0であれば、時間は変化しない」
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中世西洋の哲学者たちの回答
アウグスティヌス
「時間は過去、現在、未来の3つに分けられる。過去(記憶)と未来(期待)は人間の意識の中にある。つまり時間は人間の外ではなく内にある。よって、人間を作ったのは神だから、人間の中にある時間を作ったのも神である」
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近代西洋の哲学者たちの回答
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
「時間は相対的なものである。物体間の相対的な動き以上の意味はない」
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イマヌエル・カント
「時間と空間に関しては二律背反(アンチノミー)が存在する。二律背反(アンチノミー)とは、相反する2つの命題が矛盾しながらもお互いに成立している状態で、お互いが真にも偽にもなる」
時間・空間の二律背反
「世界は時間・空間的に有限である」は真か偽か
- 「無限である」と仮定すると、始まりも終わりもないということになる。
- 今は先端だから終わりがあるので矛盾する。
- 「有限である」が真
「世界は時間・空間的に無限である」は真か偽か
- 「有限である」と仮定すると、世界に始まりがあることになる。
- 世界が始まる前には何かがあるはずで、さらに、その何かの前にも別の何かがあるはず。これが、永遠に続くから破綻する。
- 「無限である」が真
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現代西洋の哲学者たちの回答
エトムント・フッサール
「過去の記憶、現在の印象、未来への予期、この3つが複合して推論されることで『今』という概念が理解できる。時間は過去の記憶の連続性の中での変化に対し、情報を再構築したものである」
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