☆カンタベリーのアンセルムスと対話しよう→カンタベリーのアンセルムスが質問・疑問に答えます!
人物情報
1033年~1109年
神聖ローマ帝国支配下のブルグント王国のアオスタに生まれる。
スコラ哲学の父と呼ばれる。後に「教会博士」の称号を得る。
スコラ哲学:アリストテレスの論理学と中世の神学を融合。キリスト教教義の体系化を進めた。ちなみに、「スコラ」は「スクール」の語源である。
基本知識
神の存在証明
前提:神とは、それ以上に大きなものを考えられない存在である。
- 神について議論できるのならば、人間の理性の中に神がいる。
- 何かが人間の理性の中にあるだけでなく、理性の外にもあるのならば、そちらの方がより大きいと言える。
- もし神が理性の中にあるだけで現実には存在しないとするならば、「それ以上に大きなものを考えられない」という定義と矛盾してしまう。
- よって神は理性の中だけでなく、現実にも存在する。