「人はなぜ労働しなければいけないの?」「労働の意義は?」と疑問に思ったことはないでしょうか? 哲学者たちも「労働」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。 ※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
近代西洋の哲学者たちの回答
マルティン・ルター
「世俗の職業は神の召命による天職(ベルーフ)である。よって、禁欲的に働くことが、信仰を表現することになる」
- マルティン・ルターがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→マルティン・ルターの人物情報・基本知識・名言
- マルティン・ルターが答える他の質問はこちら→マルティン・ルターが質問・疑問に答えます!
ジャン・カルヴァン
「自分が神に選ばれた人間なのかを知るために人は働く。天国行ける人間は選ばれし人間だから、選ばれし人間は現世でもそのような振る舞いをするであろう。職業労働に励み、勤勉・倹約を徹底し、富を蓄えることで、自分は天国に行ける人間であるという証明を求めているようだ」
- ジャン・カルヴァンがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→ジャン・カルヴァンの人物情報・基本知識・名言
- ジャン・カルヴァンが答える他の質問はこちら→ジャン・カルヴァンが質問・疑問に答えます!
ジョン・ロック
「人間は生まれながらに労働所有権を持っているからである。労働所有権とは、自分自身の労働によって生産されたものは、その人の所有物であるという権利だ」
- ジョン・ロックがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→ジョン・ロックの人物情報・基本知識・名言
- ジョン・ロックが答える他の質問はこちら→ジョン・ロックが質問・疑問に答えます!
現代西洋の哲学者たちの回答
カール・マルクス
「明日も同じように元気に働くために必要なお金を稼ぐためである。本来、労働は人生そのものであり、人間の本質であった。しかし、資本主義によって、その意味は大きく変わり、むしろ自己実現を妨げるものとなってしまった。そのため、資本主義社会において労働は苦しみなのである」
- カール・マルクスがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→カール・マルクスの人物情報・基本知識・名言
- カール・マルクスが答える他の質問はこちら→カール・マルクスが質問・疑問に答えます!
エーリッヒ・フロム
「仕事への適応が個人の性格を変化させ、非合理性を生み出す一時的な要因である」
- エーリッヒ・フロムがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→エーリッヒ・フロムの人物情報・基本知識・名言
- エーリッヒ・フロムが答える他の質問はこちら→エーリッヒ・フロムが質問・疑問に答えます!
ハンナ・アーレント
「労働は生存のための行為である。労働社会では、多くの人間がただ生きるためだけに生活しているだめ、他者への介入が極端に少ない。このような社会は全体主義を生み出す可能性がある」
- ハンナ・アーレントがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→ハンナ・アーレントの人物情報・基本知識・名言
- ハンナ・アーレントが答える他の質問はこちら→ハンナ・アーレントが質問・疑問に答えます!
カール・ヒルティ
「道徳、教養、愛、健康を身に着け、欲望、嫌悪、怒りをコントロールし、死、病気、貧困を受け入れる。そのうえで、やりがいのある仕事に没頭しなければ真の幸せは訪れない」
- カール・ヒルティがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→カール・ヒルティの人物情報・基本知識・名言
- カール・ヒルティが答える他の質問はこちら→カール・ヒルティが質問・疑問に答えます!
アルフレッド・アドラー
「他者との協力なくして成立する仕事は原則としてはありえない。仕事における対人関係の悩みを解決することが、幸せに生きるためには必要である。対人関係で問題が生じたときは、どれほど困難に思えても向き合わなければいけない。そのままの状態で立ち止まり、先延ばしにするのが一番よくない。関係を切るならば関係を切る。関係を切らない、もしくは切れないならば、その問題から逃げずにとことん向き合う、そんな勇気が必要である」
- アルフレッド・アドラーがどのような哲学者なのか知りたい場合はこちら→アルフレッド・アドラーの人物情報・基本知識・名言
- アルフレッド・アドラーが答える他の質問はこちら→アルフレッド・アドラーが質問・疑問に答えます!
☆質問とその回答一覧はこちら→哲学者たちと対話してみよう! 哲学者たちに悩みを聞いてもらおう!