「どうやったら幸せになれるの?」「幸せになりたい!」「幸福な人生を送りたい!」と考えたことはないでしょうか? 哲学者たちも「幸せな生き方」「幸福な人生」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。 ※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
古代西洋の哲学者たちの回答
デモクリトス
「魂を安定させることが真の幸福である。魂も原子によって構成されているので、たとえ何が起きても、それは原子がくっついたり離れたりして起きたことに過ぎないと考えると、魂も安定するであろう」
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ソクラテス
「まず、徳を得るために知の探究をしなければいけない。そして、真なる知を持っていれば、善い行いを実践することができる。その結果、幸福な人生に至ることができる」
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アリストテレス
「観想的な生き方をするべきである。観想的な生き方とは知恵を愛する生き方である。知恵を愛することは人間特有の機能であり、その機能を十分に発揮することが幸福である」
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ディオゲネス
「幸せには徳のみが必要である。賢者は法律や習慣などではなく、徳の法則にのみ従うべきである」
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近代西洋の哲学者たちの回答
ジェレミ・ベンサム
「人生において得られる快楽を最大限増やすことが、幸せである」
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ジョン・スチュアート・ミル
「快楽を最大限増やすことが幸せである。ただし、快楽には質的差異がある。知的な好奇心によって得られた快楽は、より多くの満足を得ることができる。満足した豚であるより、不満足な人間である方がよく、満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスである方がよい」
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現代西洋の哲学者たちの回答
カール・ヒルティ
「道徳、教養、愛、健康を身に着け、欲望、嫌悪、怒りをコントロールし、死、病気、貧困を受け入れる。そのうえで、やりがいのある仕事に没頭しなければ真の幸せは訪れない」
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アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)
「人間は自然に生きていると不幸になる性質を持っているので、積極的に幸福になるための行動をし続けないといけない。また、幸不幸を決定づけるのは環境ではなくて、感情次第なのだから、常にポジティブに物事を考えることが幸福への近道である。つまり、幸福になるために重要なのは、他人ではなく自分自身なのだ」
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バートランド・ラッセル
「人生は本質的に幸福である。しかし、人は『自分はこうあるべきだ』という思い込みによって、現実とのギャップに苦しんでしまう。自分の世界ではなく、外の世界へ出ることで、幸福をつかみ取るべきだ。あるがままの自分で生きることを決意し、『人生は本質的に幸福である』ことを理解した上で社会に参加していくことが重要である」
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アルフレッド・アドラー
「幸福感を得るためには、共同体感覚が欠かせない。共同体感覚とは、人が全体の一部であることを実感し、全体とともに生きていると実感することである。幸せに生きるためには共同体に貢献することが必須である。『共同体に貢献する』とは、その共同体が価値のあるもの(コモンセンス)と考えていることに奉仕することである。コモンセンスを理解し、コモンセンスに準じた貢献を共同体に対して行う。すると、共同体はその貢献に感謝する。これを受け取ったときに感じる貢献感が共同体感覚である。そして、『自分は共同体に貢献している』『自分はここにいてもよいのだ』という自己貢献感によって人は幸福を享受する」
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