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「人はどのように生きるべきか?」「善い人生とは何か?」という疑問を哲学者たちに聞いてみよう!

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「人はどのように生きるべきか?」と疑問に思ったことはないでしょうか?
哲学者たちも「善い生き方」「善い人生」について考えています。ぜひ彼らの話を聞いてみましょう。
※哲学者本人の言葉ではありません。彼らの思想や言葉から、筆者が想像して回答を書いています。
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古代西洋の哲学者たちの回答

ソクラテス

「善く生きるとは、自分の魂をより優れた善なるものにする行いのことである。知恵、勇気、節制、正義の四元徳が重要である」

アリストテレス

「徳は不足していもダメだし、超過していてもよくない。上限が良いわけではなく、ちょうどいい程度が良い。極端な状態は分かりやすいので、まず自分に近い側の両端から離れることを始めれば、多くの場合中間地点に近づくことができる」

中庸の表

不足中庸超過
臆病勇敢蛮勇
無感覚節制放埒
けち寛容放漫
卑屈矜持傲慢
機嫌取り親愛不愉快
卑下真実虚偽

ディオゲネス

「犬のように生きればよい。物乞いをして生活をし、服は布だけで十分である。欲望を捨て去り、世の中のルールに従う必要もない。ただ徳の法則にのみ従うべきだ」

エピクロス

「隠れて生きよ。生きていく上での欠乏をなくし、それ以上の不必要な欲望に心が乱されることを避けることが重要だ」

キプロスのゼノン

「人間は自然や宇宙の一部なのだから、自然や宇宙の法則に従って生きるのがよい。財産、地位、名誉は自然の法則に従っていないもので、人間が勝手に線引きをしているだけのものである。これらを切望する情念(パトス)を克服するべきだ」

ルキウス・アンナエウス・セネカ

「主体的に生き、自由を支配すべきだ。そのためには、振り返るべき過去が不可欠である。これまでの賢者を振り返るべき過去と考えるとよい。人生は過去の素晴らしい人間たちの英知を学び、『人生とは何か』、『死とは何か』について学ぶことによって決して短いものではなくなる」

中世西洋の哲学者たちの回答

トマス・アクィナス

「人間ができる最高の行動は信仰である」

近代西洋の哲学者たちの回答

マルティン・ルター

「キリスト者は隣人愛を実践し、人類に奉仕する僕たるべきだ。また、神という大きな力の前では人間は無価値であるので、ひたすら信仰し、そのために生きることが重要である」

ミシェル・ド・モンテーニュ

ソクラテスの『無知の知』にたちかえり、謙虚になるべきである」

ジョン・ロック

「神が定める摂理に従って生きることが幸せである。また、人間は神にすがるのではなく、自分の足で立ち、自分の足であるくべきだ。つまり、神への信仰を土台に、人間の理性の有用性を考える姿勢が重要である」

ブレーズ・パスカル

「人間のすべての尊厳は考えることにある。考えることは宇宙の巨大さ、自分の悲惨さを知ることである。自分の悲惨さから目をそらし、日々の楽しみばかりを追う人間は、気晴らしにふけってみずからの尊厳を放棄している」

イマヌエル・カント

「人間には先験的(アプリオリ)に善意志(善いことをしようとする意志)が備わっている。善意志が規定した義務は人間の行動指針になる。その義務に従って行動した場合、それ自体が善であり、それが道徳的行動となる。また、行動が手段になってはいけない。行動それ自体が目的であれば、そのような行動は、それ自体が善である。そして、自分の善意志のうちから湧き出た行動指針のうち、客観的に見て、他の人間の法則にも当てはまる普遍的な道徳を実践せよ」

現代西洋の哲学者たちの回答

アルトゥル・ショーペンハウアー

「人生の一切は苦痛であるが、禁欲によって、苦痛の原因である生への盲目的な意志による欲求を捨てることができる。『意志が欲望として盲目的に自分に作用している』と哲学的に理解することによって、意志と表象も消え去り、世界への執着もなくなり、苦痛から完全に脱却できる」

フリードリヒ・ニーチェ

「超人のように生きるべきである。超人とは、神の視点で作れられた道徳を捨て去り、新しく信じるべき道徳を自分で作り出すことができるものである。超人は、永遠に虚無なる生の繰り返しをしているこの世界を受け入れ、強く生きていく力を持っている。そして、自分を肯定し、あらゆる困難を乗り越え強大になろうとする意志を備えている」

セーレン・キルケゴール

「人間は必ず絶望してしまう生き物であるが、その絶望を自覚し、主体的に生きていくべきである。ひとりで生まれひとりで死んでいく単独者として神と向き合っていくべきだ」

マルティン・ハイデッガー

「人間は死へと投げ出された存在である。人間は確実に死に向かっているという事実と向き合うことで、真の自己を取り戻すことができる。現代人は死の不安や恐怖から目をそらし、不安や恐怖を紛らわせるために気晴らしをする。また、多忙な日常の中で本来の自己と向き合う時間がなく、死への存在であることを忘れてい生きていることも多い。このような生き方をする人をダス・マン(世人)と呼ぶ。ダス・マンは非本来的な自己であり、ダス・マンからの脱却を目指すべきである」

エーリッヒ・フロム

「全統一的なパーソナリティの自発的な行為をするべきである。自分の本当の思想と欲求を認識し、自由に付随する孤独を受け入れ、自発的な行動をすることだ。社会が要請する自我に惑わされず、真の自我に従う勇気を持ち、それを実行する努力をしなければならない。そうすることで、真の自我と社会的自我の軋轢はなくなり、外界と自分は構成された全体の一部となる。これが生きる行為そのものである」

ジル・ドゥルーズ

「好き勝手欲望のままに生きる存在をスキゾフレニア(分裂症)という。スキゾフレニアは、他人の価値観もこだわりなく受け入れることができる。このような生き方こそ、人間が目指すべきものである。また、定住する場所を持たず、常に移動しながら人生を過ごすノマド(遊牧民)はスキゾ的生き方の理想型である。ノマドは定住地を持たないために、あらゆる場所で偏見なく、その場所の価値観を受け入れられる」

ハンナ・アーレント

「政治やボランティアなど言葉を仲立ちとする人間相互の関係を築く行為である活動(action)に積極的に取り組むべきである。個性をむき出しにして、人間関係の網の目に積極的に参加しなければならない。この活動が弱まると全体主義が台頭することになる」

ライト・ミルズ

「私的問題と公的問題を結び付けるべきである。身近な出来事を広い社会全体の文脈と結びつけて思考し、あるいは個人史と歴史を結び付けることで、自分たち一人一人の生活パターンと世界史との流れとの間に複雑なつながりがあることに気がつくだろう」

アルフレッド・アドラー

「現在は過去の出来事となんら関係がないのだから、心のありようでいくらでも変えることが可能である。自らの生について自分にできることは『自分の信じる最善の道を選ぶこと』のみであり、その選択について他者がどう評価を下すのかは他者の課題であって、自分にはどうにもできない。ありのままの自分を受け入れ、『今何をすべきか』だけを考え行動することが重要である」


☆質問とその回答一覧はこちら→哲学者たちと対話してみよう! 哲学者たちに悩みを聞いてもらおう!

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